黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

津山城のだまし階段

 石垣の上段に向かう幅広の階段がある。一見行き止まりの無用階段のようだが「きっと右か左に階段があるだろう、だまされんぞ」と侵入者は思う。実際に昇ってみて初めてわかることだが、この階段は上に広がった扇状の形になっている。下辺は5m位で上辺は7mくらいある。きっと攻め入った敵は必要以上に階段にあがってしまい、上段から攻撃を受けた場合退路が狭くて難儀するだろう。
死に向かう恐怖階段
右側に上に向かう階段があった。これは極端に狭く1.5m位の幅だ。これでは混乱は避けられない。上った先には小さな広場があって、さらにその先は崖になっている。やはりだまし階段であった。
では、石垣の上段に行くにはどうしたらいいのだろう?離れた目立たないところに隠し階段があった。石垣にとけ込んだゆるいスロープの階段である。