黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

新潟にて(6月4日5日)


4日朝早く着いたので早速一軒と思ったが駅近辺は午前11時か11時30分の開店が多いようだ。時間をもてあましたので散策し数軒目星をつけておく。タウン情報誌を購入、今月の特集は「逆引きラーメンガイド」である。ドトールに腰を落ち着けて作戦を練る。しかし逆引きがくせ者でよそ者には全くわからん。掲載140店を目をこらして読む。


吉相の系列店でしかもここドトールの裏で近い。吉相は数年前に訪問してコッテリでいい印象だった。11時にシャッターして店内にいい香りがしているので期待できると思った。ラーメン600円を注文。チャーシュウは一枚が大きく、直前に炙るのでまたいい香りが漂う。スープは豚骨らしいがそれ以上に魚系を強くしてある。麺は中細高加水ストレート麺。全体的にまとまりのよいラーメンでリピートするにやぶさかでない。本年94杯目(自作41杯)

続いて濱家の斜め向かい方向30mの「濱来た」である。この近辺には他に3軒ラーメン屋がある。店に入ると油の饐えた匂いがした。即踏んだと思った。麺が太麺と細麺が選べる。太麺を注文。時間がかかる割にはぬるいスープで麺は平のゴム麺。焦がしネギ油が浮いていて、これが焦げた匂いしかしない。本年95杯目(自作41杯)

5日朝飯にすき家へ。豚汁朝食セット330円を注文。吉野家と比較してご飯がよくない。米自体なのか処理の仕方なのかはわからんが、今ひとつブレイクしない理由がご飯にあるように思う。新潟なのでいい米を使っているかと期待したが、そうでもなかった。やや甘な味噌の豚汁はうまいね。


新潟駅からバスで30分寺尾公園下車徒歩2分。公園の名前は正確には「寺尾中央公園」である。さびれた建物にひっそりと明かりもみえず暖簾もないので一見してアボーンしたのかと思った。しかし小さな「営業中」の看板が出ていた。ほぼ開店直後だったので、お客は先客1人のみ。店主とホール係の女性の二人体制である。接客は穏やかで気が利いている。注文してからお手洗いに行ったのだが帰ってくるまで作るのを待ってくれていた。写真では脂(ラード)がテカっているが実際には気にならない。スープは雑味のない魚系が先に立つすっきりクリアー。みよし@岡山が洗練されればこうなるんだろうなぁ。チャーシュウを口にして動物系とのマッチングに驚く。スープ自体には脂はなく香り油としてのラードをトピングしてあり油断が出来ない。刻みネギは富勢ネギという太めの長ネギでしかも水にさらしてある。メンマは「乾筍・順風号」。飾らない食感重視のメンマがスープを活かす。麺は太からず細からず、一気に喰ってしまったのでうまかったとしか言えん。久々に一杯のラーメンをいただいて充足された気分になった。無花鳥。本年96杯目(自作41杯)
今日新潟駅前でもう2軒行こうと思ったがやめた。この余韻を大阪まで保ちたい。