黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

柳家小さん


長屋の花見」は今まで聞いた中で一番長いバージョンである。上方の「貧乏花見」とは設定が逆。上方のは店子が酒に見立てたお茶や玉子焼に見立てた沢庵をもってにぎやかに花見に行くバイタリティ溢れる噺だが、これは大家が店子を誘って花見に行く。音を立てないで玉子焼を喰い、お茶で酔う様が可笑しい。これも庶民のたくましさだな。