黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

トム・ダウド DVD

TOM DOWD & THE LANGUSGE OF MUSIC

冒頭いきなりクライテリア・スタジオ@マイアミだぜ。住所はおなじみの461オーシャン・ブールヴァード!身震いするなぁ。外盤なので字幕はない。途中水爆実験のキノコ雲が何度か出てくるが、どうやらトムはコロンビア大学で数学と物理学を専攻した秀才で、学生時代すでに原子爆弾放射線測定のエキスパートとして軍に採用されたらしい。その後音楽に関わりだし(父はコンサートマスター、母はオペラ歌手だけんね。いい環境で成長)、アトランティックでモノラルからステレオ移行時代革新的なレコーディングテクを産み出す。マイクのセッティングについて語っている。英語なのでよくわからんが、おそらくモノラル時代にはバンド全体で一本のマイクだったのをトムは楽器ごとにセッティングしてマルチトラックレコーディングを始めた。ビートルズのプロデューサー・ジョージマーチンに逢ったとき4CHを使っていたので、俺は昔から8CHだぜとビビらせたらビートルズは即8CHに変えた。もっともその時俺はもう24CHだったけどね。ジョン・コルトレーンの録音はとってもパーフェクトでインクレディブルだったとか、なんとなくわかる部分もあるので映像だけ見ていても90分飽きない。レイラのミキシングを再現したシーン、デュアンのスライドとクラプトンのリフのフェーダ操作は鳥肌もの。しかしギブソンセミアコを弾く凄腕の若者はだれ?
お狸様のご紹介がなければ観ることはなかったかも、感謝です。もう一本の方も購入予定。