黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

映画 ローレライ


原作本は文庫4巻で未読。おそらくクーデタを企てる浅倉大佐の国家論が明確に語られているのだろう。映画では無茶を言う勝手な奴としかわからん。ローレライ本来のイメージと潜水艦という絶妙な組み合わせが物語の深さを増してるにもかかわらず、クーデタ組の底の浅さと艦長の人情だけが取り柄の密室劇なので伊507の作戦行動がいびつになってしまう。もっとも脇を固める役者が達者なので展開はいいね。CG技術の発達した今、戦闘シーンは迫力あるものの従来の描写を越えるモノではなく、漫画サブマリン707位には描いて欲しかったなぁ。「眼下の敵」「ペチコート作戦」「深く静かに潜行せよ」「レッドオクトーバー」「クリムゾンタイト」「Uボート各種」意外に潜水艦モノはいい映画が多い。