黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

シリアナ


ジョージ・クルーニー製作、主演。ソーダーバーク(共同製作)、マット・デイモン(助演)のクルーニー一味に加えて渋いクリス・クーパーがからんで奇々怪々の石油業界を描く。構図が複雑でうまく書けないが、米国内の利権争い、産油国対石油消費国、CIAと国防省イスラム原理主義、中近東の貧しい労働者と一泊5萬ドルのホテル暮らしの王子様、腐敗と正義これらが暗殺・テロ・司法告発を軸にからんでいく。拷問されるクルーニーに手に汗した。人間関係や心の動きによくわからないところがあるが128分飽きずに見える。岡山ではシリアナは今週限り。来週からは同じクルーニー監督の「グッドラック&グッドナイト」がはじまる。クルーニー月間だね。ちなみにシリアナという言葉は劇中一回も出てこない。シリアナとは「米国の利益にかなう、中東の仮想上の国」である。