黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

Hey! ブルースマン@萌

ライブの企画は難しいものだ。鳴り物入りで招聘したバンドが気の抜けたものでガッカリすることはよくあることだ。さらに組み合わせも難しい、どれも同じようなバンドばかりでは印象のないライブになってしまう。たとえ実力者揃いで達者なバンドを集めても緊張感がなければ、単なるお披露目の会になってしまう。こういった意味では今回の企画は的確なものだったといえる。1FUji☆2TakaとOkakura Soul Setが笠岡初ステージなのも新鮮だったし、キング・ハーベストは噂に違わぬ実力の持ち主で、今回はキーボードを入れ音に厚みを出した。

ガッツ・チャチャイ&禁手乱発Br.:笠岡ラーメンともう一つの笠岡の顔になるかもしれないバンドである。おそるおそる始まるイントロは、お客に得も言われぬ緊張感を強いる点で大物の素質有りともいえる。ボーカルのチャチャイ嬢は素直な発声が出来だした。高音部は無理に絞り出すよりものびのびと唄えば良いと思う。

1Fuji☆2Taka:1月活動再開してからのステージは前にもましてパワフルで吹っ切れたような演奏がすごい。DUKE藤原氏の音がこんなにブルージーだったのかと感心。

Okakura Soul Set:観客に外国人が何人もいて「オレの英語はオクラホマ訛りなので通じないかな」というHideさんのMCに「俺タチ、フランス人ダカラ英語ワカラナイ」と返した奴らが一番ノッテいた。”Everyday I Have The Blues”をはじめとするおなじみのオンパレードなんだけど、どこかOkakura色が出ていてより土色っぽい。

キング・ハーベスト:初聴である。テレキャスターが小気味いい。これはいいバンドに出会ったものだ。笠岡に来る頻度が増えそうだ。