黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

イートインにて

ハムカツサンドと缶コーヒー250円くらい

ハムカツって好きなんよなぁ。学食ではいつもハムカツ定食だったなぁ。衣の方が厚くてソースがにじんでいる。玉ねぎが具の味噌汁が付いていて、その味噌汁が薄いのよ。それがハムカツによく合ったから不思議。
早朝のイートインは混んでいて、壁際の端っこの中年男が荷物(ボロい紙袋)を椅子において二つ占有している。仕方がないのでその隣に席を取り食べていると、その男小声で携帯し始めた。
「二千万円はあるんですよ。用意でき、、口座に、、」
「今日は日曜なんで明日確認できますよ」
見るからに風体のあがらない男の会話にしては、とおもいつつ話に気を配っていると。
「まゆずみとしろうさん ご存じです?」
「テレビの、題名のない音楽会の司会やってらっしゃる。黛敏郎さん」
「あの方がね  気に入ってくださって  えぇ、・・・」
「時折ね、昔からの、、紹介できますよ」
「そうですね、上京の折りには、ぇぇ 」
「じゃ、これから、、、」
その男は電話の相手に挨拶をして席を立った。
ふ〜〜ん。黛敏郎と面識があるんだって。黛さんは、たしか10年以上前に亡くなってるよねぇ。これって・・・?