黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

備前岡山京橋朝市10月7日開催

毎年10月は「全国有名朝市フェア」という最大規模の朝市になる。午前4時からというのもこの日ならではである。

僕らが到着する午前2時、いつもは真っ暗だがこの日は煌々と灯りがともって不夜城のよう。10月はトラック産直市併催のためラ学はいつもの土手上を離れ河川敷へ、京橋の真下である。

設営を手早く済ませ早速スープに火を入れる。今回は鶏ガラベースに少しの昆布と野菜類のみである。丸い物は電幸リスペクトなのか。鶏ガラからいいチー油がたくさん採れた。その時のガラによって全くでない事もある。アタリだったようだ。

試作一号。狙った線は出ているがバランスが悪い。

試作2号。キリッとした醤油が感じられ、甘味とのバランスがよくなった。タレには多量の牛筋が使ってあり、オイルには自家製ラードに採れたばかりのチー油をブレンドした。今回は煮干し・鰹節などの魚系は全く使っていない。なので三獣スープである。正確には鶏は獣ではないが、豚と牛・鶏の三つの動物系をふんだんに使ったという意味ですな。

午前5時前にはお客様が集まりはじめ、スープも順調なので予告の午前5時半まで待ってもらうこともないと判断して販売開始。時間通りに来てくださった方、すみません。僕らテンパっているので何もしない時間が怖いのです。

陽が昇る頃には50m以上の列になった。それでも準備万端だったしトラブルもなくことのほか順調のはずだった。のこり80食で整理券を配りはじめ、最後尾でうまくぴったりとおさまったところまではだ。
しばらくしてメンバーから「麺が残り30だけど、列長いよね」との声が「もちろん、ぴったり」と言ってはみたもののたしかに行列は長いようだ。あらためて数えてみると10杯程度オーバーしている。頭の中が真っ白になった。数え直そうとしたが10を超えると数字が出てこない。アチャー、毎回なんか失敗があるが、これは一昨年タレをこぼした以来の失態だ。こじろうーさんが、他のラーメン屋で玉を分けてもらえばとアドバイスをくれた。ものすごい人混みを抜けてみたもののそこも長蛇の列。ふとなじみの麺屋さんを思い出した。車道に飛び出してタクシーを無理矢理止め金光製麺へ。10年前自作麺をはじめた頃いろいろお世話になった製麺所である。着くと掃除が始まっていたが快く分けてくれた。清輝橋なのでタクシー往復で15分はかかってないとおもう。最後の10人の方(帰られた方もいらっしゃるときいたが)にはなんとか対応出来た。原因は整理券を予備の分まで配ってしまったせいだ。なんか失敗があるなぁ。だいたいは身内向けの失敗、お釣りを忘れるとか鍋を置いてきてしまったとか、お客様に迷惑をかけることはなかったんだけどね。そういえば発電機のガソリンが切れて真っ暗になったこともあったな。
お待たせしたお客様、帰られたお客様には平にお詫びする。申し訳なかったです。特に帰られたお客様は次回(これに懲りずに来てくださるなら)声をかけてください。なにかしらサービスさせていただきます。

とんでもない失敗をやらかしたのは、いつもみたいに酔っ払っていたからではない。今回は一滴も呑んでなかった。しらふの方が大きな失敗をするというのは、どやねん。
なんやかんやで写真を撮る余裕もなく、ラーメン写真はハリーさんから拝借した。
さて来月はどんな失敗をやらかすのだろうか、いまから不安だ。