黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

映画 悪は存在しない@シネマクレール

映画 悪は存在しない@シネマクレール
 「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督作品
 観終わった余韻は悪くはない。結末の意味はわからんかったけど。

 静かな山村にリゾート開発の話がやってくる。
8歳の娘を持つ父親が主人公的役割を果たしている。
彼は薪を割り、湧き水を汲んで生活している。
そして時々娘のお迎えを忘れる
彼は喫煙者である。
 池には鹿が水を飲みに来る。
リゾート開発予定地は,鹿が通る。
住民説明会が開催される。
計画のずさんさが指摘される。
担当者は撤回か修正を社に進言する。
彼は懐柔を命令される。
彼は板挟みになっている。
彼は村での生活をふと考える。
彼は薪割りと水汲みを体験する。
彼は喫煙者である。
 リゾート開発予定地は,鹿が通る。
野生の鹿は人を避ける。
野生の鹿は3mジャンプできる。
 都会人の感覚で解決できる,と思ってる。
金と発展の夢で解決を図る。
,鹿が通る場所を開発できる。
野生の鹿は人を避ける。
襲わないなら開発できる。
 喫煙が要所でポイントになっている。
 8歳の娘が行方不明になる。
8歳の娘は、鹿の前で倒れている。
血が流れている。
ここから先(比喩としての)狐につままれる。
全編を通して、やや遠目のカメラアングルが他人事のような冷めた視点である。
音楽は感情に沿っている。
冒頭とエンディングの木漏れ日のシーンが心に残る。
希代の傑作か、なんじゃらほいの駄作か。もう一度観てみることにする。