黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

味噌ラーメン@みよし

味噌ラーメン600円

味噌ラーメンが出来たというので早速訪問。すでにメニュウに上がっている。「アレ?もう完成?」「ウチはお客様と共に成長する店ですから」たしかに醤油ラーメンも塩ラーメンも餃子も焼き飯も全メニュウが試行錯誤=営業という特異な形態でやってきた。こういうのを実績と言っていいのだろうか。いいんです。「行ってみよし、喰ってみよし」という過去のキャッチフレーズが脳裏をかすめました。

現在のオリジナル・ヴァージョン。甘めで濃い設定。醤油ラーメン、塩ラーメンがあっさりなのでやや濃いのを目指したとのこと。

左:黒爺味噌ダレ。右:みよし初期ブレンド酒粕多め。

味噌ダレに対する認識は各自相当なずれがある。味噌ラーメンが外来種である岡山では顕著に表れる。サッポロ一番味噌ラーメンによって(それ以外かもしれないが岡山においては)札幌ラーメンブームがやって来たのは1970年であろう。同時に「どさん娘ラーメン」チェーンなどの進出もあって味噌ラーメンは全国に広まった。しかしブームは短く岡山では「源八」「長万部」が専門店で残るにとどまった。味噌ラーメンそのものはメニュウとしていくつかの店に残ったものの原型をとどめておらず多くは味噌汁ラーメンである。優れた味噌ダレを作っている「せとラーメン」や「電幸」もあるがダイナミックな本来の味噌ラーメンは岡山では姿を消したと言ってよい。しかし近年また味噌に目を向ける店が出てきた。笠岡の栄清丸でもチャレンジが続いているし岡山の某老舗も開発中である。再び味噌ラーメンブームがやってくるかもしれない。