黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

洋明

まだ陽が残っている時間だったが夕食に訪問。奥のテーブル席は失敗だったな、シェフの声がとぎれとぎれに聞こえてくる。ご機嫌なご様子。やっぱカウンター席よなぁ。「黄ニラ 大丈夫ですか?」わざわざ席まで足を運んでくれた。

海老の塩味炒め:黄ニラが目にも鮮やかで、ネギ、そら豆、そしてユリ根である。濃すぎず薄すぎず塩の味すら感じない(ことはないが)それくらい。油っこさもない。

五目ラーメン:ブロッコリやカリフラワも入っていて五目ならぬ八目以上。淡い醤油味のスープはやみつきになりそう。

冷麺:メニュウにピリ辛胡麻味とあったので一瞬ためらったが頼んでよかった。見た目が美しい。

水菜をどけるとそこに蒸し鶏が。周囲には海老、帆立、イカ、底にはレタスがひいてある。麺にはすでにスープが絡めてあり、ほぐされている。

本当は五目炒飯目当てでその気満々だったのだが冷麺の文字を見て心が揺らいだ。でもピリ辛胡麻味なら担々麺とかぶるかもしれんしなぁ。ザーサイをつまみつつ熱燗をひねりながら考えた。胡麻味の冷麺はあまりないし、洋明の冷麺がフツーの冷麺とは考えにくい。どんなんやろ洋明の冷麺は。頭の中が冷麺で一杯になったので冷麺に決定。
帆立はレア、海老・イカの火の通りもGood。麺は硬めに〆られていて冷たい。まさにザ・冷麺。
帰りにシェフとお話ができた。冷麺を胡麻味にしたのは、ご近所の華家が醤油味だからだって。なんと華家のシェフも同じホテルだったとのこと。「華家さんは独立して10年になるかな。ぼくもそろそろ一仕事しようと思ってここを開いたんですよ。」