西蔵丼(限定10食/日)1050円
御前酒蔵元の辻本店の向かい、酒蔵を改造したレストランである。
店内は広くゆったりした席の配置。たまたま団体客と居合わせたが、うるさくも感じず落ち着いた雰囲気である。
まずはお酒をいただく。「9ナイン」というフルーティながらきれのある酒。女性の杜氏を中心に9名のスタッフで作ったそうである。『米を入れた水に天然の乳酸菌を発生させてつくる「そやし水」』をアルコール発酵させるらしい。キャッチフレーズは「革新する清酒 GOZENSHU9(NINE)」という。ワインのような口当たりはまさに革新といえる。
西蔵丼とはステーキ丼である。柔らかいヘレを叩いてバターで軽く火を入れ、やや甘い丼つゆをかけてある。
大葉が香り高く丼つゆの甘さを抑えバランスを取っている。丼つゆにはほんのり酒香が残っていて大人の舌をノックアウトさせる。浅い浸かりながら深い旨味のある大根とキュウリに昆布の佃煮が後味を爽やかにさせる。
丼ものがおいしくいただける条件の一つは漬け物とみそ汁がうまいことだ。