黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

琉球チムドン楽団@さくら学園さくらホール

5月26日

琉球音楽、邦楽、アジアン音楽らを融合させアジャパンポップ(アジア&ジャパン)の確立を目指し、すでに世界戦略の一環として中国公演、アメリカ公演を成功させ、海外仕様アルバム「Asian Beat」もリリースしている。
 チムドンとはチムドンドン=心が躍る・高鳴る様子の意。結成直後のパーフォーマンスでは練り歩きや小芝居もやっていたので「チンドン(屋)」と誤認識されたこともあるという。
琉球古来の衣装に身を包み雰囲気を盛り上げる。派手で奇抜な衣装に僕自身「ちんどん屋っぽいな」と思ったが、音が出た瞬間に払拭された。ビート一発でのっけからまさにチムドンドンである。前奏の後ボーカルのベルさぁちぃさんが登場。中川翔子に似ている、可愛いいそれで唄うまい。元アイドルユニットの出身らしいが歌唱力はそのレベルをはるかに超えている。歌姫降臨じゃわ。
 中国・アメリカ公演の様子チムドン楽団の変遷などを面白く語るリーダー・ボブジーさんは、唄とギターを担当している。アコギとエレキを使い分け緩急様々で不思議な音も出す。サックスソロの時バックでかすかにオルガンのような音が聞こえるので「はて?」とおもったらアコギをなでるようにしてリフを繰り返しサポートしていた。
 チムドンの幅広い音楽性はサックスのヨーダさんによるものが大きい。たんに琉球ぽいとかアジア風だけではないグローバルな一貫したサウンドになっているのは、ヨーダさんのジャズのセンスのたまものだろう。
 ベースもドラムもさりげなくうまい。派手なパーフォーマンスはないが確実なグルーブを作り出しベルさぁちぃさんは気持ちよく唄っているのがわかる。
琉球ムドン楽団から目が離せない。