ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド@イオンシネマ岡山
9月5日観劇前
シャロンテート殺害事件がモチーフという。この事件は、僕が高校生だった1969年夏の起こった。当時相当ショッキングな出来事で、人気急上昇中の女優がお腹の赤ちゃんごと殺された事件だ。初めてカルトという言葉を聞いて意味わからんかった。犯人はチャールズマンソン。「ファミリー」というコミューンを率いていた。僕はコミューンに理想的な集団生活という幻想を抱いていたので、すごくショックだった。
後にこの殺人がとんでもないとばっちり殺人と知って、さらに驚いた。マンソンはシャロンに直接恨みを持っていたのではなく、邸宅の前の持ち主に恨みがあったのだ。そしてもっと不幸な被害者は、襲撃に向かう途中に歩いていただけで殺された無関係の若者。もっともマンソンは、筋違いには気がついていたようで、要はセレブが対象ならダレでもよかったのかもしれない。
この映画でどう表されるかは、これから観るんで楽しみなところだね。これから上映時間約三時間、トイレがもつのかw
観劇後
衝撃的なエンディングだったね。
なにがよかったかっていうと
まず、リック・ダルトン(デカプリオ)とクリフ・ブース(ブラピ)の友情物語だってこと。落ち目の役者(リック)がもがく姿とスタントマンでクールな相棒(クリフ)の対比。エピソードの積み重ねが延々続く。ここんとこ、退屈かどうか評価が割れているが僕は満足できた。ディカプリオがセリフをとちって(自分に)怒り狂うところは「シャイニング」のニコルソンそっくりでしたな。
次に音楽がよかった。60年代ポップス満載。ミッチライダー、ホセフェリシアーノ、ニールダイアモンド、パフィ・セントメリー、S&G、ディープパープル他、1/5位しかわからなかったがご機嫌な曲ばっかり。ただタランティーノは毎度音楽ぶつ切り主義wなので、おぉ!と思ったら次の曲w
最後の事件現場では、ヴァニラファッジ「keep me hangin' on」が使われていて感激。
8月9日のシャロン・テート事件の1週間後8月15日ウッドストックが 幕を開ける。
映画の中でもわかるが、当時ピッピー嫌いは普通の市民に当たり前にあって、ピッピーは世間から浮いた存在だったんだね。反面先日放映されたBSNHK世界のドキュメンタリー「ウッドストック前編後編」では、お行儀のよい40万人たいして食事を提供しようとする人たち(保守的な服装をしている)もいたから、ウッドストックを境に見方が変化が起こったのかも。