黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

仕込みと試作


生ものの仕込みはいつもの部屋で行い、タレと調味オイルを作るための作業は外でやります。相当な油煙が出るので初めから覚悟して屋外で行いました。雨が降ってきて寒いです。漂う香りに散歩の犬が振り向いていきます。
なるっちさんが差し入れを持って陣中見舞いに来てくれました。感謝



今回のコンセプトをじっくり検討した。あっさりからこってりへ微妙にシフトしてきた過程でFINALをどうするか。鶏ガラ煮干し醤油を堅持しつつ有終の美を飾るべく工夫とは?
結局スープ自体を濃くしていくのは時間的に無理なのでタレとオイルで調整するしかない。でオイルは三種類を作成しブレンド。タレに仕込みを効かせて深い味を出すことになった。


午後になって降りはじめた雨もあって屋外の作業は午後7時になっても終わらず四苦八苦。とにもかくにもタレは完成。オイルもなんとかまとめ上げたものの試作してみるとメインのオイルとのマッチングがいまいち。分量を変えても結果は同じだったので、とりあえずはずすことにした。なくてもうまいけどやはりメインにこの香りと考えていたのでちょっとショック。このオイルは個性が強すぎて他をかき消してしまうみたい。皮肉なことに食べ残して冷めたスープを飲んでみるとこのオイルは調和の取れた働きをしている。まさかお客様に一旦冷めてから食べてくださいとは言えないので、このオイルはとりあえず封印。でも当日のスープの出来によっては少し使うかもしれないな。
開発No.13 称「黒」 ついに自分の名前を冠してしまった。えぇんかい。
タレの成分によって今までの中で最も濃い色になる。そのため出来上がりは黒っぽく見えるだろう。