ちんたい貝と大根煮、地鶏塩焼き、生中X1 1600円位
初訪である。昔から気になっている店であった。よく繁盛していて訪ねるたびに満席であった。カウンター8席、上がり一席なので混むのは仕方ないか。しかも初老のマスターと若い職人さんがボチボチやっている。決してグズグズのろまにではなくテキパキはつらつでもない。客の年齢層は相当高い。夫を癌で失った話とか、卒中で倒れた旦那の看護の合間にやってきたとか誰に語るともなく語っている。皆60歳代女性の一人客である。しばらくして坊屋三郎似の老人が現れ天麩羅やトンカツなど注文。女性陣一斉に油分が多すぎるだのコレステロールがどうだのだから髪がなくなってるだの言い放題。「(すごく小さな声で)馬鹿ヤロー、オメエェらの亭主はどこにいるでぇ、あの世や病院ばっかしじゃねぇか。いいんだよ、オレは生きてんだから。ビールおかわり」。
こんなトコに長居してるとこっちの精気まで吸い取られそうで早々に退散。そうそう「ちんたい貝」はうまかった。けど喰った気がしなかったので帰りにコンビニで唐揚げ弁当買ってしまった。寒い夕刻だった。