黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

一番館@駅前町


ここに来るのはもう何年ぶりになるかなぁ。子供が小さかったから10年以上前になるかもしれん。そのころ内臓系は好きじゃなかった。レバはネットリ感がイヤだったし、ミノはかみ切れない、せんまいは臭い、ホルモンはプニョとしてどれくらい焼けばいいのかわからん。ただひたすらカルビ、ロースときどきハラミな喰い方をしていたなぁ。しかし好き嫌いは時として突然解消される事がある。ある日レバの感覚がよみがえった。ネットリとして微妙に舌にザラツキ感があって独特の匂いには嫌な過去しかなかったが、いまなら許せる気がしたのである。あの感触をもう一度試してみたらどうだろうとおもいついた。で、喰ってみるとネットリ感は唇にフレンチキスのようであり、舌にはディープに感じられ鼻腔にたまらない香りが漂ったのである。オトナの感じ?そのころすでに大厄なのに遅すぎないかい、オレ。まぁいい、美味い物が増えるのはいいことだ。


焼肉にはビールだなぁ。にんにくはバターで焼くので香りが引き立つ。

塩タン。ぶ厚くやわらかい。

カルビ。丁寧に切りそろえられている。僕は一枚づつ焼き加減を見ながら順に網に乗せていく派なんだけど、友人に一人前どっかんと乗せてかき混ぜ焼け具合など気にしない「焼肉なんてこれでええんじゃ」と言う奴がいて、もう長い間会ってないけど誘ってみるかな。

ミノサンドとテッチャン。ミノサンドはミノと脂が層になっていて普通のミノより柔らかく風味が強い。