中山下バルを出てあるもにへ。
炭屋彌兵衛。辛口と言うほど辛口でなく、含んだときに口中に広がる瑞々しさと香り、喉越しが好きだ。冷え冷えよりやや常温にもどした位が丁度いい。
彌兵衛にあわせて、こんな活きのいいタコを出されてはまいってしまうな。酢の利かせ方が淡く酒も活きる。
瀬戸内海産岩牡蠣。瀬戸内でもこんな立派な岩牡蠣が獲れるんだ。
潮の香りと唇にまとうようなねっとり感。
茄子の田楽。さすがあるもにだわ。思わぬ形で提供される。皮の素揚げが芳ばしく適度な歯触りでいいアクセントになっている。田楽味噌二種もうまい。
彌兵衛のおかわりもあって「じゃ、肉でしょ」というような話になった気がする。大将がブロックを見せてくれたら矢も楯もたまらず「じゃ、ビーフカツ！」と叫んだような気がする。薄い衣に厚い肉、カリカリとした衣にほどよく火の通って柔らかい肉。絶妙なバランスでございました。
