黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

映画 『一度も撃ってません』シネマクレール

映画 『一度も撃ってません』シネマクレール

石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、柄本明、浜田マリ、妻夫木聡、こんな顔ぶれの作品だったら何をさておいても観るでしょ。

ハードボイルド・サスペンス・ちょいコメディーそして もうB級パラダイス。監督坂本順治、脚本丸山昇一でこのメンバーといえば原田芳雄。原田亡き後、同じ時代感・アウトロー感が出せるのは石橋蓮司しかいないだろう。
 新しい世代も出演する。寛一郎と柄本佑は、ともに親子共演。
 井上真央に「おちんちんの輪切りぃ」と言わせる粋な脚本、アドリブだったらもっとすごいね。江口洋介が詐欺師(コンフィデンスマン)役とは、これもニヤリとさせる。圧巻は敵側ヒットマンと対峙するラスト。豊川悦司とはエンドロールを観るまでわからんかった。このシーンのためだけにでももう一回観たい。
 桃井かおりの唄う劇中歌「サマータイム」(桃井訳詞)が素晴らしく、BGMはジャズしかも大音量。たぶんだけど、サウンドはモノラルみたいだった。いわゆるサラウンドじゃなかった。