黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

M:i:3


すばやい展開、息もつかせぬアクション、あっと驚くトリック、豪勢なキャストどこをとっても良好な娯楽作品である。敵役が極悪でタフしかも頭脳明晰。新型アイテム続々登場。元来「スパイ大作戦」の主役はしかけと小道具である。敵の館に潜入できて、これだけ細工できるならさっさと捕まえちゃえよという突っ込みはTV版時代から御法度であるな。ダマされたふりして騙し返してアッといわせる爽快感、それと銃撃戦は最低限がMIのたまらない魅力だった。トムクルーズ版になって派手な戦闘シーンが多くなって、これじゃ007と区別が付かんなぁとおもいつつも充分楽しめた。今回も地面すれすれで止まるワイアが大活躍、人面の精度も上がりポータブルで現地作成可能便利。しかしねぇ、結婚はまずいよハント君。ライアン教授じゃあるまいし。今回一応現役を退いているという初期設定なのでしかたないが、スパイのお仕事に家庭を持ち込んじゃいかんでしょう。敵にも家庭があると想像すると、むやみにマシンガンぶっ放すのは無責任な気がして楽しみが半減するじゃないか。国家という大儀を背負って無機質に作戦を遂行するのがIMの根本だとおもうズラ。
マトリックスローレンス・フィッシュバーンがおいしい役、トムが命がけのスタントやっているアクション映画でこんな楽で存在感がある役はいいねぇ。西部警察石原裕次郎みたいだ。