黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

下山亮平・湯浅祐一jointlive

倉敷音楽館にて(17日)
岡山出身の湯浅君と山形県出身の下山君ともに20代の若いソロギタリストである。二人とも演奏が精一杯でMCは木訥と言うより照れてしまって伝えるべき事が伝わってこない。ステージに立ったならばすべてがエンターテイメントなので、チューニングとMCはきっちり分けてやればよろしい。しゃべりながらチューニングしようとしてもたつくのは、客の集中力をもそぐ結果になる。


ソロギタリストだけのライブは初めてなのでふたりの芸風の違いを際だって感じた。湯浅君はドラマチックで抒情的であり下山君はメロディアスで物語的な構成である。音の紬方、運指のちがいがわかるのも小さなホールならではの見物であった。長い指がピンポイントで弦をとらえ、低音をドラムのように響かせリズムと主旋律を奏でるのは優れたマジックを見るようだった。今後の成長が愉しみなふたりである。