黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

アメリカvsジョン・レノン


1970年代のJohnについて何も知らなかった。平和運動や移民局との戦いはとぎれとぎれの情報でしか入ってこなかったし、マジソンスクエアーのコンサートではサプライズで出演し1,2曲演奏したという音楽雑誌の記事のみで、その意義について言及したものはなかった。この映画ではJohnの置かれた状況を時代に重ね合わせながら丁寧に描いていく。レコードだけ聴いたのではアメリカに対して批判的な唄もあればアメリカ賛歌もあり僕自身整理がつかず混乱したままだった。ニクソンが何を恐れFBIが何をやったのか。まさにマットデイモンのボーン3部作を地でいく滑稽さ。なるほどJohnは素直に楽曲に表していたのだ。子供が生まれ永住許可がおり晴れ晴れとしたJohnがすがすがしい。