黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

おでん@自宅派

すじ、竹輪、大根、こんにゃく、ハンペン

学生時代高円寺だったか駅前におでん屋台が出ていて先輩に連れられあまり飲めないお酒に四苦八苦しながらハンペンを初めて喰った。異様に白いこの物体を口にするには勇気がいって、いざ口にしてみるとフニャフニャして甘く魚臭が鼻を突いて噛むに噛まれず飲み込むにも飲み込めずいやな思いをした。子供の頃食卓に上がった記憶はないし、これ以後もはんぺんを食べたことはない。先日ふと「ハンペンとはどんなものだろう?」と思った。おでんだけでなく揚げたりフライにもするらしい。学生時代は水質汚染で魚がまずかった時代だ。まずい魚で作られたから臭かったのか、現在は改善されて嫌な臭いはしないのではないか。魚でできたマシュマロとおもえば甘さは許容できそうだしフニャフニャ感は滑らかな食感と言い換えれば解消されそうだ。それでおでんにハンペンを入れてもらった。35年ぶりの再会に心が躍る程ではないが出汁をよく吸ってプーと膨らんでくるのがおもしろい。口にしてみて意外に繊細な味だとわかった。大和芋が1/4の割合で入っているらしい。そりゃ美味いわな。これからフライにしたり巾を広げていこう。
我五十半ばにしてハンペンを知る。人生のはんぺんを無駄にしてました。チャンチャン♪