黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

栄清丸@笠岡

11月のお遊びは鴨鍋。栄清丸のことだから並の鴨鍋とはひと味違ったものが期待される。

毎月この日は予約で一杯だからのれんがしまってある。すでにここでいい香りが漂っている。僕はいつも遅く着くので宴たけなわなんだろう。

すでに食べ終わっている人もいて座が騒がしい。酔ったN氏が鍋に火を着けてくれていた。着火もイベントの一つなんだけどなぁ。卵を割る前から「黄身二つやで二つ」「先に言うな!」と島木譲二的返事でかわす。

肉厚の鴨に焼き目を入れたネギ、木綿豆腐、シメジ、春菊など。なんといっても出汁のうまさったらないね。鴨肉の味わいは、しっかりとした噛みごたえの中に鴨特有の香りと甘さを感じることだ。流行の「やわらかい、噛まなくても溶けるぅ」なんかじゃない。食べ物は噛んでなんぼじゃ。

仕上げにうどんを入れ、残った溶き卵でとじる。これがまたうまい。土鍋がぴかぴかになるくらいさらえたわ。