黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

後楽座@北区田町


招待券をいただいた。大人1800円なので映画と同じ。各種割引もある。

江戸時代は歌舞伎も人形浄瑠璃大衆演劇だった。時代と共にハイクラスになり専門化していったなかで、旅役者・旅芸人の小劇団を大衆演劇といい、一つのジャンルになっている。

一ヶ月単位で変わるのかな。11月は劇団武る。

ロビー。自動販売機はあるがお酒は置いてない。受付の方が「そこのコンビニにありますよ」とのことでひとっ走り。

立派な花道もあって明るい場内。むかしのような場末感はない。
平日の午後だけにお客は1/4くらいかな。映ってないけど右後ろに10人くらいの団体さんがお弁当を食べていた。また前の方の席には「宮崎様」とか指定席の張り紙がしてある。
カラオケによる踊りが第一部である。ベテランさんはちゃんと目線がお客に向いていて、贔屓筋の客がいるとそっちに向かって見得を切る。第二部はお芝居だ。次郎長もので新興のやくざが、親分が佐渡送りになって衰退した組を狙って島を渡せと迫るが、そこへ親分が帰ってきて一騒動というスジである。闇討ちにあうシーンでは「あぶない!後ろ!」とお客が叫んでおりました。役者より客の方が熱い。
大衆演劇は大衆の素朴な感情に訴えるとこが主。やくざな子が改心し親に恩返しをするとか(もっともそのとき親はタッチの差で殺されている)、子別れのような親子の再会など、単純に勧善懲悪でもなく、むしろ情に重きを置いているなぁ。
和ネェさん、キップありがとう。楽しかったです。