黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

姫路 麺哲@姫路市呉服町

醤油 700円

7月4日に開店したばかり。「豊中 麺哲」の支店ではなく「姫路 麺哲」としての独立店という位置づけだ。庄司さんの親友ご夫妻がオーナーで、約半年間庄司さんがフォローする形らしい。いずれにせよ岡山から近い姫路で庄司さんの麺がいただけるのはありがたい。
駅から近くヤマトヤシキの裏の商店街の一角にありわかりやすい。
 姫路のヤマトヤシキといえば、1960年代僕の近所では「お隣のお宅はヤマトヤシキに行ったらしい」と噂されるくらい有名で老舗の高級百貨店だった。小学生の終わり頃一度だけ訪れたことがあって、当時は他に高い建物が少なくヤマトヤシキは姫路城をバックにしてそびえ立っているようだった。

庄司さんにはラーメンの作り方に迷っていた頃多くの教えを受けた。わざわざ自作オフにも来てくださって改良点を指摘していただいたり、実際に作ってみせてくれた。一口、味見して「グフッ!これは・・・」と言葉を失わせるくらい僕のタレはひどいものだった。「でも、これ使いましょう」と手を入れて作った一杯は、同じタレを使ったとは思えない出来だった。チャーシュウ作成の分類は庄司さんによるものだ。「チャーシュウの作り方は四種類しかない」と断言されて僕は吹っ切れた。

レアなチャーシュウは切り方の異なった二種。食べ進むにつれ火が通り食感も変わる。ほんの少し香味を感じたが技が仕込ませてあるのかも。

醤油を利かせたスープが印象深い。豊中麺哲とは使っている醤油が違うと思う。甘さは少ないがしょっぱいわけではない。出汁は控えめだがうま味もコクもバランスよく整っていて過不足がない。
ストレート麺はまさに庄司さんの麺。唇触りが優しく、弾力がありきっちり火が通った麺。もちろん腰があるのはいうまでもない。