黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

浮世絵の魅力 ・平木コレクションを中心に@岡山県立美術


広重の「保永堂版・東海道五十三次」シリーズ初摺全点をはじめ、菱川師宣喜多川歌麿東洲斎写楽葛飾北斎らから明治の近代版画まで約200点が展示されている。
 東海道五十三次を見るだけで1時間半かかった。一枚一枚が緻密なうえ丁寧な解説が添えられているので列の動きがゆっくりだ。またそれくらい時間をかける価値ある。今回初めて知ったのだが「変わり図」というのがあって、初摺りとはちょっと違う絵があるのだ。戸塚、箱根、原など五カ所。初刷りが朝の景色で変わり図は夕刻で光の具合が違うとか、舟や旅人の数が変化しているとか、遠くの山が消されたり、微妙に趣が異なる。二つを見比べていると時の経つのを忘れるわ。
 残りは後日再訪して堪能したい。