黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

焼そば


1970年代を東京で過ごした。当時ラーメンは東京にうまいものなしと思っていたし、実際に喰ってみて好みの店もなかった。今思うと大勝軒東池袋だけは行っておけばよかったと後悔している。しかも大勝軒からほんの100m先に1年間アルバイトに行っていたのに。ま、ラーメンはともかくひどかったのは焼そばだった。岡山で一般的な蒸した中華麺をキャベツ、バラ肉と一緒に炒めてソースで味付けをする基本パターンの焼そばではなく、下宿の近所のは中華麺を湯がいてソースをからめ具は特になしというベヤングorUFO真青なものだった。ベチャベチャして水っぽく、薄まったソースがマズさに輪をかける。中華料理屋のは餡かけ五目焼そばなので、やはり欲しいものとは遠く別物。幸いにして数年後小さなシンクとコンロの付いた部屋に移ったのでカレーや焼飯、野菜炒めくらいは自分で作れるようになった。でも焼そばを作った記憶がないのは焼そば用中華麺を見つけられなかったからか。話は変わるがイシイのハンバーグにはお世話になった。そのままでよし、細かく切って焼飯の具に、野菜炒めにもカレーにも安くてうまかった。ラードまみれなのでそのまま野菜と炒めたりできて便利だった。香ばしいラードが好きなのはこの影響だったのかなぁ。
追記:東京でラーメンというと、唯一「えぞ菊本店」は通ったなぁ。なんせ明治通りを挟んで向かいが下宿だったからね。