黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

American Gangster

アメリカン ギャングスタ

勘違いしていたが「Gang Star」ではなく「Gangster」なんだ。「Gangster」とはギャングの一員の意である。昨年予告を観たときにラッセルクロウがギャングで、デンゼルワシントンが刑事と勝手に思いこんでいた。後に訂正できたが、私生活でも乱暴者のクロウが刑事で、紳士なワシントンがギャング役とはどうなん?それが適役だったとは観て納得。両者の卓越した演技に圧倒された。テーマはjusticeと家族愛である。社会正義のために家族を犠牲にしたはみだし刑事クロウと家族を愛するが故に画期的な商売を思いつき大成功をおさめるワシントン。産地直送で既存品より2倍の性能を持ち価格は半分という製品が売れないわけがない、ただそれが麻薬だったということだ。リドリー・スコット監督は麻薬の影響を淡々と描く、麻薬の被害や悲惨さに主人公が思いを巡らすこともなくビジネスマンに徹しさせている。それが麻薬の持つ恐さだとリドリー・スコットはいいたいのだ。エンドロールの最後にワシントンは観客を撃つ。