黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

いわ田

中華そば 680円


岡山でもつけ麺が認知されてきて各種メディアに載るのが当たり前になった。僕にとっては関西の友人達の案内で数年かかけてまわったのがつけ麺体験の開始で「つけ麺」とはなにか?という新しい命題が産まれた。
じつは岡山にも昔からつけ麺は大衆食堂にあった。それは「ざるそば」の蕎麦を中華麺に置き換えたのものでつゆは返しを使ったものであった。中学生の頃岡山駅地下の食堂で食べたことがある。この時僕は「つけ麺」にショックを受けた。このざるそばもどきは他の店でもあったようで、今考えるにそれらの店はメニュウを増やしたいが食材は倹約したいのでラーメンの麺を流用していたと思われる。さらに学生時代東京で「つけ麺大王」が流行ってこれが非常にまずかった。この二件はつけ麺というものは食すに足らないものだと僕に認識させるに充分な事例だったといえる。2004年夏から関西望麺会に参加させてもらって大阪での食べ歩きの主目的が前述した「つけ麺」であった。麺を「ワシワシ喰う」という言い方が新鮮だった。つけ麺は通常一人前が250g以上ある。ラーメンが120gだから倍以上の量、それでも普通に喰える。2,3人前までなら無料で大盛りにしてくれる店もあるし、豊中の「麺哲」は量り売りしてくれ1000数グラムつまり1kg以上平らげた猛者もいる。東京の「梅もと」は一杯700円であるがタライに山盛り(20玉分あるらしい)でも食べきれば700円でよい。
要するにつけ麺とは麺を味わうものだ。甘さや酸っぱさが強調されたタレは濃く、チャーシュウは厚切りでブロックで出す店も多くなり、他のトッピングもいまではレモン、貝割れ等ラーメンとは若干違う仕様になってきている。グレードの高いつけ麺の店が出来てきて岡山のラーメン・ライフは充実の一途である。
じゃけど、僕は中華そばの方が好きなんよ。