黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

天神@北区天神町

天神そば750円
「もりもと」からの帰り通り掛かると灯りがついていて「営業中」の札が出ている。おっちゃんが例によって外にガラ出したまま片付けの最中。午後8時を廻った時間にあいているのは珍しい。
出て来たおっちゃんと 目があったので
「おっちゃん、営業中の札出しっぱなしやで」
「おぉ、しまい忘れとった」
「またくるわ。ほな、お疲れさん」
「営業中が出とる限りは営業中っじゃ。」
「はぁ?」
「片付けしよるけど、営業中や」
「作れるん?」
「そりゃ、営業中じゃから」
って、普通こんな屁理屈は客の方がつける因縁じゃがな。
「ほんなら、喰わしてもらえるん?」
「じゃから 営業中言うとろうが」
「じゃぁ、ありがたい」と入店。店内は椅子やら道具やらが散乱。

片づけて一席作り、おっちゃんの様子をうかがうと、寸胴が沸かないうちに作ろうとするから。

「おっちゃん、あの絵はええなぁ」とか「あの置物は高いん・・・」とか質問しておっちゃんの手を止めさせると、その都度延々説明してくれるのでなんとか時間稼ぎになる。階段についてもきいてみた。
「ありゃ2階に行く階段じゃが、儂でも寝るところくれぇいるんじゃ」

しばらくして湯気が出始めて作成。タレ多め、もやしは湯がき立て二掴みてんこ盛り、蒲鉾は余ったの全部、チャーシュウもドカドカ入れてくれた。 脂もたくさん。