黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

ストリートノイズ@LP

ジュリー・ドリスコール、ブライアン・オーガー・アンド・ザ・トリニティ

1970年の愛聴盤。久しぶりに聴いてみた。音の作りはさすがに時代を感じさせるが、ジュリー・ドリスコールの声は力強くブライアン・オーガー&ザ・トリニティの演奏はドラマチックでいまでも輝きを失ってはいない。LPでは2枚組で4面に4曲ずつ収録されていて各面にタイトルが付いている。
一枚目A面 How good it would be to feel free・・・
一枚目B面 Kiss him quick,he has to part
二枚目A面 looking in the eye of the world
二枚目B面 Save the country
自由・愛・世界・祖国ということか。一枚目A面二曲目”チェコスロバキア”は1968年ソ連チェコ侵攻である。アルバムの製作途中に起こった事件を素早く取り上げ的確に本質を唄う。
カバー曲が散りばめられていてそれが時代を語っている。
Take Me To The Water 、Light My Fire 、Flesh Failures(Let The Sunshine In)、All Blues 、I’ve Got Life、 Save The Countryなど。
今になって気が付いたが二枚目A面”Ellis Island ”のエリスは、フランク・ザッパに影響を与えたトランペット奏者ドン・エリスのことであった。ザッパ自身は認めていないがドン・エリスのバンドからメンバーを引き抜いたりステージ構成が似ていたりして関連はあっただろう。
商業的にはヒットせずCD化も随分遅かったが、いつまでも心に残るアルバムである。