黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

ハーブ&ドロシー@シネマクレール

アメリカ映画は二つある。ハリウッドとニューヨークだ。やや乱暴な分類だがスタローンのランボーほど乱暴ではないはずだ。ニューヨークの代表はウッディー・アレンだね。この作品は佐々木芽生監督。

現代アートコレクターのヴォーゲル夫妻を追ったドキュメンタリー作品。この夫妻は単に好みだけで収集しているのではない。作家と交流を図りながら製作過程から意図を理解した上で購入する理解者なのだ。カメラの眼が優しさに溢れている。この視点はヴォーゲル夫妻の視点でもある。テレビのキャスターが目を白黒させているのが面白い。きっと理解不能なんだろうね。ヴォーゲル夫妻の純粋さに心打たれる佳品。