黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

「落語 昭和の名人」出囃子全集

全巻予約の特典CD

長い間定期購読したのは、まさにこのCDが特典でつくからだ。一番太鼓から打ち出しまで48トラックが収められている。同じ出囃子でも東西の聞き比べが出来るようになっているのが親切。出囃子は演者が登場するときに使われるテーマソングである。元々短く演芸場では拍手にかき消される運命にあって最後までちゃんと聴ける機会は少ない。NHKのラジオ寄席では「続きまして桂米朝さん、出囃子はかっこでございます。演目は・・・」という具合にアナウンスメントがあった。そこでかっことはなんだろうとかねてから疑問に思っていた。多くが歌舞伎や長唄からきたもので、有名なのは「野崎」桂春団治「一丁入り」古今亭志ん生「正札付き」三遊亭円生(6)これらは聞いたことがあると思う。若手や新作をやる落語家には歌謡曲やポップスを使う者もあって選曲は自由なようだ。月亭可朝が『芸者ワルツ』とか笑瓶は「魔法使いサリー」だったりする。また必ず使うわけでもなく時期時代によって曲目を変えたりもする。東京では二つ目になると自分専用の出囃子を持つ。出囃子がかかれば次は誰それとわかるのである。