黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

岡山原田芳雄映画祭@天神山文化プラザホール

原田芳雄一周忌企画。二日間で7本を上映しゆかりの方々でトークショウもある。

龍馬暗殺と大鹿村騒動記の二本を観る予定だ。ボランティアの若者が笑顔で迎えてくれた。初っぱなに出会うスタッフが気持ちいいと催し物全体が頼もしく好印象になるね。

ロビーにはポスターやパンフが展示されていて賑わっている。微妙に年齢層が高い気がしたが、僕もその一人だと気がついた。喫茶室でワンカップの封を切り一息つく。
「龍馬暗殺」は公開当初観たときは音の悪さ、モノクロ画面の暗さでストーリが読み取れずしんどかった記憶がある。時間軸・松田優作の立場・娼婦幡などの謎が今回一挙に解決した。
公開から38年。いろいろな龍馬が生み出された。最近では福山雅治の龍馬だろうか、それらの龍馬像でみるとこの映画はものすごい異端かもしれない。なぜなら「龍馬暗殺」は70年代前半の日本の状況を写し取ったものだからである。「大鹿村騒動記」も同様に単に田舎歌舞伎の物語ではない。原田芳雄は常に時代を描き演じてきたのである。