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黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

GOT TO GET BACK!@ブルーブルース

10月14日 須藤立巳追悼ライブ

昨年無くなったお兄さんとのツーショットで、故人が気に入っていた幼い頃の写真。受付に飾らせていただいた。

予想を上回る方が集まってくださった。

MICROPHON’S BABY。安藤拓也君ドラムのバンド。故人とは年の差があってもロックで繋がっていた。いささか年齢層の高い観客で、安藤君が上半身裸でドラムを叩くお馴染みのパーフォーマンスでドカッーンと盛り上がるところは不発だった。しかし、そこは大人のバンドである。ちゃんとハードロックなステージを務めてくれた。客はのっていなかったのではなく、ただ縦ノリを知らなかった、あるいは腰痛肩痛で無理だっただけだ。いつもと勝手の違う雰囲気だったろうが先陣を切ってくれたことに感謝する。

ソロになってからの河上氏は南部の香りのするロックがよく似合う。ストーンズが好きだった故人にガソリンアレイのCDを差し上げたことがある。その感想を思いだせないのが悔やまれる。

根岸ユニット。ドラムにハカタさんを迎えてNヤングを唄う。ワウの調子が悪くて、ギターをアンプに向けてフィードバックを試みていた。思い通りの音が出なかったようだが、それでも力強い演奏だった。
不思議な邂逅があった。出番が終わった後、ハカタさんが根岸さんを呼んで「この娘誰かわかる?」「あやぼう?」「そうじゃ、あやぼうじゃ」「なんで、ここに?」「(故人は)私のお父さんなんよ」「!!!」というシーンがあった。故人の娘さんは昔H楽器に通っていて根岸さんやハカタさんとは旧知の仲だったという。なんという巡り合わせか!出るべくして出るライブだったと、ブッキングした僕も驚いた。邂逅とはこういうことなのか。

風知空知。今回の主催者のバンド。ストーンズを中心に故人を偲ぶ。このギターリストはいつもシャイでステージフライト気味なんだが、この夜は徐々に調子を上げていき強気なギタリストに変身していた。

あやぼうの配慮で故人の写真をステージが見える位置に移動。うまい具合にビールと煙草もそばにあった。

最後はMICROPHON’S BABYのメンバーと混成で清志郎を大合唱。
故人の人徳で多くの方々に集まっていただけた。ぼくにとっても40年ぶりの人や思いがけない人たちに会えて胸の熱くなるライブだった。やってよかったなとおもう。