黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

東西落語名人会@市民会館

5月19日

桂歌丸三笑亭夢之助桂文珍
朝から雨だし、見たい映画はあっても眼病には映画は良くないだろう。歌丸師匠の高座は見たことがないので家族で行くことにした。折しも前日に乗ったタクシーに束になってぶら下がっていた優待券があって3000円ならお得かな。

優待券を握りしめた人たちの列に並ぶ。座席表によるとこの券での席は2階の後列群である。そりゃそうだな5500円の前売りと同じエリアなわけはない。日帰り旅行のツアー・バスも続々到着しはじめ、この数なら満席の予感。

開演前の様子。後ろから2列目というがっかりな席だが着席してみて驚いた。舞台まで距離はあるものの一直線に見渡せて違和感がない。少なくともシンフォニーや倉敷市民会館のようにスタンド上部で感じる疎外感というか舞台が他所のことみたいな感覚がない。これっていい設計なんだろう。かつて山下達郎が「このホールは一階が小さくて上へ向かって大きくなる。まるで武道館を切り取ったみたいだ」とMCした。褒めたのか皮肉なのか真意はわからないが変わったホールだということだな。
文珍は「けげん茶屋」という悪趣味な旦那の噺を、夢之助は妙ちきりんな禅問答でインテリ僧侶をへこます「こんにゃく問答」、歌丸師匠は「井戸の茶碗」悪人が出てこない明るい人情噺を演じた。