黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

フーミン、クロシバ、森香@オリオン

3月31日

フーミンの珍しいソロである。映画音楽にしぼって選曲している。
 「男はつらいよ」も含まれていたが、驚いたことにフーミンも含めて若いお客は「山本直純」を知らない。1970年代から80年代にかけてドラマ主題歌、CMソングで一世を風靡した作曲家である。クラシックの指揮者でもあるので歌謡曲の作品はなくTV番組では「オーケストラがやってきた」などクラシック音楽の普及に力を注いだ。個人的には好きな人ではなかったが、キャッチーなメロディー、風潮をたくみに取り込む能力は敏感だったように思う。
 ハーモニカだけで映画音楽を再現するのはとっても難しいと思う。多くの映画音楽は交響楽団が音を重ねて壮大で迫力のある音に仕上げているからだ。カバーされて耳に慣れてはいるが映画と主題歌が結びつかなくなっている楽曲も多い。
 フーミンはメインテーマにこだわらずエッセンスだけ残す自由な解釈で演奏した。しばらくしてこの曲だったのかと合点がいく寸法だ。準備期間が短いせいもあってまだ手を加える余地がある。これからの昇華を期待しよう。
https://youtu.be/iv8GKsc5iOo


このところレギュラー化しているクロシバである。二人とも単独行動も多いので練習もままならないのかもしれない。シバさんのきざむリズムに強弱があって、クロセの宇宙的サウンドをしっかり補完している。
encore フーミンとのセッション Route66
https://youtu.be/kmm97KpNtow