黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

「jimiー栄光への軌跡」テアトル梅田@大阪


チャス・チャンドラーをはじめキース・リチャーズ、クリーム、ザ・フーほか60年代活躍しはじめたロックスターが続々登場。
映画ではキースの恋人に見いだされてチャスチャンドラーをマネージャにしてロンドに渡りモンタレーに出演が決まる二年間を描く。割に人見知りで出不精、少年期の家庭環境は良くなかったと暗示される。ギターとの出会いとか独特の弾き方をどう学んだのかとかはすっ飛ばして、突然天才ギタリストとして見いだされるところから始まる。そんなぶつ切りの編集方法がやや乱暴だが、ロックとミニスカートの60年代のスィンギングロンドンの状況をうまく表している。
ドラム候補にミッチ・ミチェルとエインズリーという名前が挙がっていたが、もしかしてエインズリー・ダンパーなのか?後にフランク・サッパのドラムなんだが。(結局コイントスでミッチに決まった)
X-ペンシブ・ワイノズのギタリスト・ワディ・ワクテルがジミのギターを再現している。これがすばらしい。

ロビーにはアナログ盤やギターが飾られていて気分はもう1960年代後半へ。


「紫のけむり」を聴いたのは高校生の頃。クリームやフーなど多くのバンドがある中でジミヘンは際だって変だった。個人的にちゃんとジミヘンが聴けるようになるのは何年も後のことだ。僕が高校三年生の9月ジミは亡くなり、ジャニス・ジョップリンも10月に続いてショックな二学期だった。