黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

お墓参り@故 須藤君

お墓参り@故 須藤君
 60歳を目前にして、2012年7月18日歿

 いつものメンバーでお墓参り。ここの墓地には一年に一度しか来ないが、敷地を拡張しているのか新しいのが多くなっている。法面が新しくまだ赤土がむき出しになっている。草が茂ると壮観だろうな。
 没後9年経っても、彼との想い出は尽きないね。メンバー同士「その話、初めて聞いたわ」なんてのがままある。
 1980年代須藤君と一緒に、sonyのマイコン「SMC-777」を買って悦に入っていた。これは3.5インチのフロッピィディスクを内蔵した当時最新のモデルで、ビジネスよりホビーにより力を入れた製品だった。もちろんインターネットなど縁の無い時代で、実用性はあまりなかったね。小遣い帳程度の計算機能と丸三角四角がかけるペイント機能しかなかったけど、一日中いじっていたわ。僕はロックレコードのリストを作ってみた。手元のレコードを片っ端からバンド名・アルバムタイトル・曲名を入力して、たとえば「ビートルズ」とソートかけると一覧が出来た。町内会の役員を仰せつかった頃で、総会の報告をその日のうちに書き上げて翌日全戸に配布した。いつもなら何週間もかかった手書きのコピーだったので皆びっくりしてたな。これらはコンピューターの将来性を垣間見た瞬間だったね。
 わからないことはすべて須藤くんが解決してくれた。フリーズすると夜でも飛んできてくれた。おかげで、世間より少しだけ先に行っていた。
  そんなこんなで、高校3年生の頃からのつきあいで上京したのも同じだったから45年間くらいかなぁ。学生時代彼は旅をしたりいろいろだったので、再会したのは1980年ぼくが岡山に帰ってからだね、新日本プロレス、ラジコンカー、ロックミュージックなど共通の話題が多かったわ。どれも彼の方がオタク度が強くなにかと教えてもらったな。 いまでもスドウ・ロスなんだわ。