黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

ブルレコナイト@岡山市表町AMP


トリはGasoline Alleyである。出番が押して待ちくたびれたようだったが、なんのステージに立つときっちり演ってくれました。オープニングはJambaraya、Honky Tonk Women 、ジミヘンのLittle Wing をまじえて、Dead Flowers、Sweet Virginia、No Expectations アンコールはエレキに持ち替えてSympathy For The Devil ノルねぇ赤田さんのSAX乱入で音に厚みが出る。特にHonky Tonk Womenは秀逸。大好きな No Expectations 、レパートリー広いねぇ。

山下君の「萌にて」がまた聴けた。この唄は彼女を待つ少年の心情をうまく表していて、待ち合わせをしていると雨が降ってきたきっと彼女は傘を持ってくるだろうそうすれば相合い傘ウシシッという健全な下ゴコロが♪やむな雨、やむな雨♪のリフレインに込められている。もう少し完成度を高めれば凄くいい唄になると思う。山下君は意外に絶叫型のシンガーだったことに今頃気が付いた。「萌」は笠岡の喫茶店であって「モェー」ではない。

 

フリーペーパ「ブルーレコード」編集長よねちゃんが主催するライブである。日々のおつきあいの中から選りすぐりのミュージシャンが出演する。右はアラサッタ探偵社のチャーさんである。いつもは「ベンですジョーです二人合わせてベンジョです」という「ベン&ジョー」のデュオだが事情があってかソロで。毎回このベタなギャグをウケてあげる客がすばらしい。今夜はテレサテンなどの歌謡曲を新解釈で披露。あいかわらずチャーさんは唄がうまい。右はおなじみの稲妻食堂(+パッカーション)である。よねちゃんの歌詞は聴くのと読むのとでは全くイメージが違う。文節とリズムを合わせないから「汗ばむ君の赤いシャツ」が「あせばむきみのあかいしゃつ」とは聞こえない。でもそこに屈折した男の心情が見え隠れする。それがドロドロしないでむしろ疾走感が出せるのはよねちゃんのワザか、架空のギターも存在感がでてきた。写真が良くなかったので掲載しなかったが他にソロで飛登幸(ひとこ)さん、逆☆援(男女のデュオ+ゲスト架空)が出演。