黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

ラ博ウチアゲ3


提案したラーメンのイメージは「ライト豚骨に昆布・節の香りがクンとくるスープ。やや甘いメンマと醤油の香り高いチャーシュウ、もやし、色目に蒲鉾、刻みネギ」であった。さて150リットルのスープを採るのにトンコツ(ガラ)がどれくらい必要か計算が始まった。通常ラーメン100杯に対して約20kgの原材料を使うので、150リットルに換算すると約100kgになる。今回は薄めのスープを目指しているので、これ以上は要らないだろう。それでも100kgである。イノシン酸グルタミン酸の含有量から、とんこつ:鶏ガラ:昆布の比率を割りだすと、トンコツ60kg、鶏がら30kg、昆布鰹節3kgでイノシン酸グルタミン酸の比率が32.8:67.1となった。これは黄金比率1:2と一致する。原材料の分量が決まった。
そして麺である。試作で全粒粉を使ってみたりブレンドを替えてみたりしたが、これはという麺が出来ない。もっともスープができてないのだから無理もない話だ。試行錯誤の結果直前になって小麦粉(ほうらん、ほくしん)太さ24番  加水率36%  モンゴル鹹水6度、モンゴル塩1.5% 重さ120gという仕様にした。開催日のお天気が晴れ気温は高いという予測から塩分濃度を0.4%上げ鹹水濃度も上げた。これでのびにくくガッツリ食べ応えのある麺になるはずだ。
前日の深夜、まだ完全ではないスープだが1杯作ってみた。いいかんじでイケルとおもった。ほっとした。