今回のテーマ「超コクの盛りラーメン」 藤澤正明さん命名
午前二時、レードルの向こうに対岸の灯りがかすかにみえる。
スープ寸胴。野菜の下には、前処理された豚骨と鶏ガラが眠っている。リンゴは電幸の秘伝。かつてテレビの取材でオババが隠し味をついしゃべってしまい、娘さんが「おばあちゃん、言うたらいけんが」という記憶に残るシーンがあった。以来僕らもリンゴを使うようになった。もちろん投入時には「言うたらいけんが」とおまじないを唱えるのである。
湯気!16350kカロリーのバーナーを全開で使う。普通は8000kカロリーくらいだ。
浮いてきた脂と灰汁の層は2センチくらいはある。丁寧に油脂を採り、灰汁は捨てる。
午前5時前、試作品を作る。タレの分量を決めたら、迷うことなく販売開始だ。
寒い中並んでくださっているお客様。機材の改良とオペレーションの向上で、今は一時間待ちはなくなったかな。
いつも賑わう朝市会場。