黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

書籍「腸内細菌が喜ぶ生き方」

書籍「腸内細菌が喜ぶ生き方」海龍社刊1512円

 単なる消化器官だと思っていた腸には思わぬ役目と働きがあった。重要なのは腸内細菌だ。細菌といっても病原性を持つものばかりではない。糖や脂質の代謝、食物繊維の分解などを受け持つのが腸内細菌だ。しかしそれどころではないと徐徐にわかってきた。
 著者は消化器専門医でありながら、潰瘍性大腸炎によって大腸を全摘出している(不摂生によるものでは無く幼少期からの持病)。患者としての経験があるので説得力がある。
 幸せ物質にはドーパミンやセロトニンがあるが、これを作っているのが腸内細菌だ。すると待てよ、僕たちがうれしくなったり幸せを感じるのは腸内細菌のおかげなのか。というか、腸内細菌が幸せを感じるからセロトニンが産まれるのなら、自分の感情はなんなん。
 なんかややこしい話をわかりやすく解説してくれている本だ。どうしたら腸内細菌に喜んでもらえるのか、ちょっと勉強してみよう。