二代目麺処くるり@北区伊島北町
味玉みそらぁめん980円
2019年の11月12日開店以来、不規則な営業形態も相まって、1時間半待ちは当たり前の行列の絶えない店。営業予定は事前に告知されるが、昼営業のみの日が多くハードルの高い店ではある。
このところ好天で気温も心地よいのでやる気を出して1時間半前に到着。バスの便数が多く停留所から近いのがありがたい。幸いポールポジションをゲット。ベンチがあるから楽だ。30分ほどポッチだったが、ゆっくりと人が集まりはじめた。たぶん、いつになく行列は短いようだ。
11時ちょうどに開店し食券を買う、座る場所も順に指定されている。一度に4杯ずつ作成していて、手際よく作業を進めている。スープを小鍋で温めつつ、多量のモヤシを中華鍋に投入し味噌と背脂で炒めスープでのばす。頃合いを見計らって太麺を茹ではじめる。チャーシュウを炙る。スープを丼に、麺の湯切りをしてモヤシをのせ白髪ネギ,チャーシュウを盛り付け、ラー油をひと廻し。
見た目も美しいラーメンですわ。香りもいいですね。濃厚で滑らかなスープです。
麺と野菜をバランスよく食べられるように天地返しをして一気にいただきます。弾力のある麺が口の中で跳ね、白髪ネギとの食感がいいですねぇ。ラー油の辛さもチャーシュウに振ってある黒胡椒もいいアクセントになっています。
ぼくの味噌ラーメンの原体験は、1971年高田馬場の「えぞ菊」(初訪時には2店舗だけだったが、次々に支店展開しハワイにまで店を出した)で、熟成した味噌の濃厚で深い味わいの味噌ラーメンは、いまでも心に残っている。余談だが、メンマをつまみにビールを呑み味噌ラーメンでしめるという大人な経験を「えぞ菊」で初めて体験したのだね。大学をサボってばかりでえぞ菊に入り浸っていて、創業の大将から「ウチぃで修行したら店出してやるよ」と言われて心が揺らいだのも懐かしい想い出だ。大将は、店の裏の倉庫で熟成させている多量の味噌樽の山を見せてくれたんよなぁ。最低半年は寝かすんだって。
あのとき大将の誘いに乗っていたら、ラーメン屋のオヤジになっていたんだなぁ。今思い出すと胸がじんとくる。