黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

AMANO SHO@モグラ

BASS solo LIVE


初聴である。ベースギター一本でメロディーを奏でつつリズムもとり、ボディーを振り回し、ネックを叩き、左手でコードを鳴らしつつ右手でベースラインを追いかけ、サンプラーと足首につけた鈴(足踏みすると鳴る)、指ぱっちん、そしてパワフルでソウルフルでハートウォーミングなヴォイスが全てである。たった一人なのにこれだけの音数が出せることに驚いた。ネイティブかと思うほど英語の発音がよく唄がうまい。途中モグラよしき君とのセッションがスリリングだったなぁ。感動のあまり即CDを買ってしまった。

 
 前座を務めたスプリングカムカムとメインアクトの後という不利な出番をこなした松下徹+16。どちらも固有の世界感を持ったバンドである。スプリングカムカムが一曲目で客をつかんでしまうのに対して、技術的には数段上の松下氏に私は毎回とまどう。松下氏は自分の声質と声量をよく把握していてマイクとの間合いをきちんと調節し音声がぶれることがないし、ギターもうまい。♪王様は僕が嫌いで♪等ライブでお馴染みの曲は客をその世界に引きずり込んでこそのものだが、そこまで入り込めないのは嗜好の違いとしか言いようがないのか。