黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

いんでいら倉田店

カニクリークコロッケとカレーのセット780円


「いんでいら」は、かつて奉還町にあった。ぼくは高校生に成り立てで、はじめて一人で行った洋食の店である。えびめしに驚いたが、つけ合わせのコールスロは腰を抜かすほどうまく世の中にこんな物があるのかと感動した。1967年当時クリームコロッケなるものは家庭にはなかったしカレーライスもまったく別物だった。冨士屋・浅月とたこ焼きお好み焼きしか外食をしらなかった自分に洋食の道を開いてくれた大事な店である。
倉田店がいまだに「いんでいら」を名乗っているのは謎である。1970年代岡山中にできた「いんでいら」の遺跡なのであろうか。そして提供されるえびめしもカレーその他もすでに「いんでいら」それではない。カレーには玉ねぎの残遺がそのまま残っているしルウは酸味が強い。スッパゲッティは冷たく、タルタルソースも冷えていて量多すぎ、せっかくの揚げたてカニクリームコロッケの存在が無に。コールスロは酢まみれキャベツに過ぎなかった。同伴者のえびめしも特有のスパイシーな香りがなく酸味は強く、炒めムラで白飯が残っていて興ざめ。残念至極
住所:岡山市倉田522
電話:086-277-2086