黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

おかえり。「はやぶさ」@県立児童会館

9・10月 土・日・祝日のみ 10:00、14:00、16:00(土曜のみ)
料金:小中学生100円、高校生以上500円


今や老朽化して廃館予定で満身創痍の児童会館。子供の頃この建物になる前からよく遊びに来ていた。もちろん恐竜の公園はなくてむき出しの崖になっていた。水晶が採れるという噂を信じて日が暮れるまで掘り返していた。アホじゃったなぁ。

一階にはいまだに昔の実験模型(雷のしくみとか静電気発生装置はよく憶えている)がそのまま展示されていて、その多くが故障中なのが寂しい。

二階ロビーに展示してある宇宙食。試食会を開けばいいのにね。

上映はプラネタリウムの機械ではなく別の特殊な上映装置を使う。直径15mのドーム360度に映し出される映像は大迫力で見方によっては3Dっぽく見える。イトカワの写真に「はやぶさ」の影が映っている。精密なCGによって再現された宇宙旅行はわかりやすく特に地球の引力を使って推進力を得るスイング・バイの精度(宇宙空間で1kmの誤差以内)がよく表されているし、けなげに下降上昇を繰り返すイトカワでの様子も感動的。
この映画そのものは2010年1月帰還前に作られたので「今地球に向かって航行中である」とうナレーションで終わるが帰還の様子はエンドロールに流れる。ここのところをドラマチックに盛り上げて欲しかったが普通の映画以上に手間暇かかるものなので作り替えるのは大変なんだろうな。まぁ、そんなことを差っ引いても一見に値する映画である。
ただし児童会館は老朽化しており2階ロビーには冷房がない。窓が開けっ放しで暑いことこのうえない。10月末までやっているので暑さが和らいでから行くことをオススメする。
そうそう、椅子も老朽化していて使用不可の張り紙がアッチコッチにある。できるだけ最外周部の椅子がいい。背もたれがが後ろに倒れるから気を付けて座るように。