黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

舞台 オデッサ@大阪森ノ宮ピロティーホール

オデッサ@大阪森ノ宮ピロティーホール
三谷幸喜作 出演:宮澤エマ 柿澤勇人 迫田孝也エ

 鎌倉殿の13人に出演した三人。登場人物は三人。 言語は二つ。 真実は一つ。

 満席。注文が遅かったので最後列という最悪の席。かと思いきや、意外に距離感がなく、三人が舞台の端から端まで使うので全体が見通せていいんじゃないかと。もちろんオペラグラスは持参。

 オデッサはテキサス州の田舎町。昔ロシアからの移民が多かった町で故郷にちなんでその名が付いた(劇中で語られる)。英語のできない日本人と日本語のできないアメリカ人、通訳の日本人という設定。舞台では日本語と英語が飛び交う会話劇。観客用に英語は日本語訳字幕がバックに表示される。これがめっぽう面白い。言質によってフォントが代わり、縦書きになったり自在に変化して発言者の心情も表される。殺人事件のミステリー仕立てだが、壮大な言葉遊び的おもしろさでしたな。
音楽は、生でピアノ・リコーダー・ハーモニカを舞台下手で一人でこなしていた。これも目が話せなかった。